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・近所で信号機の電球を交換していた。クレーン車に乗った作業員が、電球一個につき15秒くらいの早業でさくさくと交換していく。最近ではLEDの信号機も増えたので電球を交換している様子が珍しくつい見入ってしまった。(警備員の方に早く通ってくださいね〜と促された。)
・以前仙台に行ったときに街中で見かけた不思議な形の信号機を思い出した。路地の交差点の中央にロの字型の信号機が吊るされており、外側の側面に車両用の信号機、内側の側面に歩行者用の信号機が表示されている。狭い路地にも支柱一本で8つの信号機を設置できる利点がある。正式名称は「懸垂型交通信号機」だが、その形からUFO型信号機とも呼ばれているそうだ。
・気になって調べたら、昨年2024年夏に老朽化のため、最後のUFO型信号機が撤去されたそうだ。仙台にのみ現役で残っていたらしい。散歩していてあの信号機が目の前に現れた時のときめきを思い出して少し寂しい気持ちになっている。

・長崎へ小旅行に行った。長崎へは、池島の炭鉱跡や針尾無線塔、五島列島、壱岐島には行ったことがある。今回の目的は長崎ペンギン水族館とバイオパークだったので、そんなにあちこち回れなかったが楽しんだ。
・長崎ペンギン水族館は、国内でも有数のペンギン飼育数と聞いてからずっと行ってみたかった。そんなに大きな規模の水族館ではないが、それぞれのペンギンの飼育スペースは広々としていて、ペンギンたちがぷりぷりと健康そうだった。
・少人数制で飼育員さんが1時間たっぷりとガイドしてくれるツアーにも参加した。案内してくれた方はベテランの飼育員さんという感じの方で、展示する魚を漁師さんから分けてもらって集める大変さ(ex.ウツボは既にたくさんいるが、いらないとも言えず増え続けている)や、メコンオオナマズという巨大魚をタイまでもらいに行ったときの苦労話など、飼育員さんならではの裏話が聞けた。
・「ペンギンたちの世話をしていると、数年経ったある日突然ペンギンたちに顔があることに気づく。」という話が面白かった。人相ならぬペン相があり、年齢や性別もひと目でわかるらしい。ガイドツアーの整理券番号一番の女の子は持ち物がペンギングッズで固められているガチ勢の子で、そんな話を真剣な眼差しで聞いていた。

・通りがかりに長崎の凧の専門店も覗いてみたら、ハタ職人3代目のご主人が歴史や各地の凧について饒舌に説明してくれた。長崎では凧のことを”ハタ”と呼ぶそうだ。最大の特徴は、青、赤、白(と黒)色で、描画ではなく各色の紙を貼り合わせて作ること。糸はガラス繊維でコーティングしてあり、相手の糸に絡めて切って遊ぶらしい。負けた方は、落下したハタを手放さなければならないそう。厳しい。久しぶりに凧揚げをしたくなった。
