Diary
虹とうぶ毛と万願寺とうがらし
近頃は割と忙しい気がするが、散歩をしているしよく眠っているのでそうでもないのかもしれない。そんな時期は、リストを作って順番にやっていくことが毎日の出来事になるが、それとは別に日記の端々には、きっと書かなければ忘れてしまうような断片ばかりが残っている。
・少し久しぶりにクロッキー会に参加した。モデルさんのうぶ毛が逆光の光を含み、全身がぼんやりと発光していて美しかった。人間はつるつるなんかじゃない。
・飲食店でご飯を食べていたら、年配の男性が缶ビールを片手に入ってきたのでびっくりしていると店主に「おかえり。」と言われている。どうやら身内らしい。お店のコップを使って飲みながら、店主に「万願寺とうがらしってどんなやったっけ。」と聞いている。ちょうど夕ご飯の時間帯でお客さんで混み始めており、店主も店員さんもとても忙しそうで、どうやっても今聞くべき話題とは思えない。横目で見ていると、「そうだ、ピーマンみたいなやつやな。」と呟いて、するりと店を出ていった。
・雨が上がると太陽の反対方向を確認するようにしている。その日もくっきりとした虹が住宅街から生えていた。多分隣駅のあたりだと思う。
